« Theoretical headwaters of Industry 4.0 is a "Kyakugyo production"(Ordustry) theory | Main

コモディティ化はものづくりを殺す!!

コモディティ化はものづくりを殺す!!
 2016年ものづくり白書が去る5月20日発表された。その「第3節 市場の変化に応じて経営革新を進め始めた製造企業」において、次のように製品のコモディティ化に関しての記載があった。
 ――顧客が求める機能やスペックの水準を商品機能が超えると、対価に結びつきにくくなることから技術発展の理由がなくなるため進展が鈍るのである。結果として、技術発展のS字カーブと顧客ニーズの交点を境にコモディティ化が進み、以後価格競争に陥ることになる。このように、機能的価値だけを追求してものづくりを行っていても、価格競争による利幅低下を招くことになる。そこで、快適な使い心地やデザインといった顧客の主観によって決まり、機能やスペックのように定量化できない価値、「意味的価値」へ付加価値が移っていくのである。 例えば、ブラ
ンド品の「ブランド」は意味的価値を象徴する要素である。人によっては高級時計に対し、時刻を表すという機能以上の金銭を支払う。そうした機能的価値との差額部分が、それを保有することで得られるステイタスや満足感、デザイン性といった意味的価値ということである。
 今や、意味的価値はIoTや第4次産業革命による変化とあいまって、ものを媒体として提供されるサービスやソリュー ション等の付加価値まで含め、「コト」としてその重要性が飛
躍的に高まっており、各企業においてはものづくりのみならず、「コトづくり」が問われる時代となっているのである。――
 そして、筆者は2000年の論説で製品のコモディティ化について、次のように記述したことを思い出す。
 国内少子化で海外との生産方式の棲み分はが進む。生産される製品はコモデティ・グッズとプライム・グッズとに分けられるが、必需品は前者でディスカウント向け低付加価値品であり、後者は高付加価値ブランド品である。国内ではプライムグッズの生産が望まれるが、そのためには高い価値を維持するために造りすぎの値引き販売などは行わないようにする。
 コモディティ化とは、競合する企業の製品やサービスについて、性能、品質、ブランド力などに大差がなくなり、顧客からみて「どの会社の製品やサービスも似たようなもの」に映る状況をさすマーケティング用語で、企業間の技術力やサービス力の高度化・均質化に起因するとされており、顧客は価格(料金)や購入(利用)しやすさのみを基準にものやサービスを選好するようになる。単に製品やサービスの無個性化が進むだけでなく、価格や料金が低下する傾向が強い。このため高価なものやサービスが低価格化・大衆商品化してしまうことも、コモディティ化とよぶ場合があると解説される。これまで製品の高スペックや高品質、こだわりの品質などで、ものづくりにより創り出された製品価値は、コモディティ化により価値を低下され、喪失させられ、価格競争の中に投げ込まれてしまうのである。
 しかも作りすぎて在庫になると末路は付加価値を喪失して、100円商品に落ちることにもなりかねない。
 そして、今日の課題として、中国の過剰生産の問題、特に鉄鋼の過剰生産問題で、これにより鉄鋼の価格の崩壊が著しく、世界鉄鋼市況に不況の波が襲い、これは世界経済を揺るがしかねない影響を及ぼしている。
 日本国内生産商品は価格が崩壊することのない、作りすぎの在庫を持だない個産による道しかない。製品のコモディティ化は過剰生産によるもの余りにより加速化され、過剰生産のもたらすコモディティ化促進はものづくりを殺してしまう恐れがあり、これを防ぐには大量生産を止めることであり、カスタマイゼーションに移行することで、ドイツの国家プロジェクト「インダストリー4.0」もカスタマイゼーションを目指し、世界主要各国も「インダストリー4.0」に協力して、カスタマイゼーションを目指しており、このことは筆者の唱えてきた「客業生産」とすることなのであると思っている。

|

« Theoretical headwaters of Industry 4.0 is a "Kyakugyo production"(Ordustry) theory | Main

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/48342/64178931

Listed below are links to weblogs that reference コモディティ化はものづくりを殺す!!:

« Theoretical headwaters of Industry 4.0 is a "Kyakugyo production"(Ordustry) theory | Main