« 工業生産は終わり、客業生産の時代始まる | Main | 2008年版ものづくり白書に掲載の業種別鉱工業生産指数─この先繊維工業・衣服製造業が消滅の予感 »

政府も客業理念に基づく「消費者庁」創設へ

次の福田内閣メールが送られてきた。

だから消費者庁。福田康夫です。
「10年前に同じ事故が起きていたのに」
月曜日、ガス湯沸かし器の事故でお亡くなりになった上嶋浩幸さんのお母さん、こんにゃくゼリーがのどにつまってお亡くなりになった村田龍之介君のお母さんとお会いして、お話を伺いました。最初の事故があったときにすぐに役所や企業が動き出していれば、自分たちの子どもは被害を受けずにすんだ、との思いを持つのは、子を持つ親として当然です。
「大切な家族をなくした心の傷は一生癒えることはないでしょう。」
上嶋さんも、村田さんも、声を詰まらせながら訴えられました。このような悲劇を二度と繰り返してはならないと思わずにはいられませんでした。同じような事故が繰り返されてしまう背景には、役所が縦割りになっている中で、どの省庁が担当すべき問題かが明確でなかったり、事故の情報が担当部署にうまく伝達されなかったり、長い期間放置されたり、といった問題がありました。
「死んだ息子のためにも、真に消費者のことを考えてくれる役所ができることを希望します。」
役所の問題による犠牲者を、これ以上増やしてはなりません。消費者の立場に立って、消費者を守る新しい組織である「消費者庁」を、できるだけ早期につくりあげます。
中国の四川大地震では、日本の国際緊急援助隊が、世界の先陣を切って、現地での活動を展開しました。今週は、中国の要請を受けて、医療チームを新たに派遣し、救命・治療活動を行います。こうしたわが国の救援活動は中国国内でも報じられ、中国の皆さんからたくさんの感謝の声が伝えられています。両国民の想いを背に、国際緊急援助隊・医療チームのメンバーには、一人でも多くの命を救うため全力でがんばってほしいと思います。
竹下景子さん「安全大使」3日で辞退、パロマCM出演歴
初代の「製品安全広報大使」に19日に就任したばかりの女優の竹下景子さんが21日、任命した経済産業省に辞退を申し出た。竹下さんは、かつてCM出演したパロマ(名古屋市)のガス湯沸かし器による一酸化炭素中毒死事故の遺族らに配慮したという。経産省は受理した。経産省によると、竹下さんは、19日にパロマ事故の遺族らが福田首相に面会して「消費者庁」設立を訴えたことをニュースで知り、自分は適任でないと考え直したという。竹下さんは86年から05年まで同社のCMに出演していた。

アダム・スミス経済原論の公理が示す消費者起点
アダム・スミスは、「国富論」(1776年刊)第4編において次のように述べている。「…全ての生産の唯一の目的であり目標は、消費である。生産者の利益は、消費者の利益を促進するのに必要なかぎりでのみ、配慮さるべきである。この公理は完全に自明であって、これを証明しようとするのがばかげているほどである。しかし、重商主義においては、消費者の利益は殆ど生産者の利益の犠牲とされており、消費ではなく生産こそが、あらゆる産業と商業の究極の目標であり、目的であると間違って考えられているようにおもわれる。…」

筆者は兼ねてから顧客起点の生産である客業生産であるべきだと説いてきた。これは生産がアダム・スミスの公理に基づく観点に立つものだと信じたからである。


ここで行政がその昔の重商主義と同様に生産者サイドで行動し、挙句の果てに多くの破滅的失敗を犯してきており、消費者が犠牲となって生命を落としているいるという現実があり、福田内閣の消費者庁創設につながっている。
わが国もやっとアダム・スミスの経済原論の示す公理に基づき、消費者重視に踏み切るわけだが、なお官僚の省益中心の反対でアダム・スミスが呆れる時代遅れが存続するやも知れぬ…。

|

« 工業生産は終わり、客業生産の時代始まる | Main | 2008年版ものづくり白書に掲載の業種別鉱工業生産指数─この先繊維工業・衣服製造業が消滅の予感 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/48342/41284568

Listed below are links to weblogs that reference 政府も客業理念に基づく「消費者庁」創設へ:

« 工業生産は終わり、客業生産の時代始まる | Main | 2008年版ものづくり白書に掲載の業種別鉱工業生産指数─この先繊維工業・衣服製造業が消滅の予感 »