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工業生産は終わり、客業生産の時代始まる

工業生産は地球の加害者という市民の良識
旭化成ヘーベルハウスのCM に「私たちは、次々と大量に作られるモノを、次々と大量に消費して行く…。新しいデザインで、機能で、広告で、欲望は刺激され、モノの寿命はまた短くなる。このぐるぐる回るサイクルに、いつまでも回されるのだろうか…」
大量生産、大量消費は世界のどこかで今日も無理を強い続けていないか。消費者は気付かないうちに地球の加害者となっていないか─と読売新聞文化部尾崎真理子記者は書く。
バブルが弾けた頃から、右肩上がりの経済が続くわけはない、使い捨ては異常だとみんなが気づき始めたはず。 大衆社会がいよいよ参ってきた証拠かな。─とコラムニストの天野祐吉氏は語る。

工業生産は効率化、コストダウンのためにひたすら大量生産を追い求める。そこには消費者は二の次となり、顧客は常に後回しとなる。

イギリスの産業革命により工業生産が生み出されたが、産業革命の経済理論を打ち立てたアダム・スミスは、その著「国富論」第4編において次のように述べている。「…全ての生産の唯一の目的であり目標は、消費である。生産者の利益は、消費者の利益を促進するのに必要なかぎりでのみ、配慮さるべきである。この公理は完全に自明であって、これを証明しようとするのがばかげているほどである。しかし、重商主義においては、消費者の利益は殆ど生産者の利益の犠牲とされており、消費ではなく生産こそが、あらゆる産業と商業の究極の目標であり、目的であると考えられているようにおもわれる。…」
生産は消費者を目的とするというのは、もちろん、国民生活の豊かさが、国民の富なのだという、スミスの基本的立場の表明であると、水田洋氏はその著「アダム・スミス」(講談社学術文庫)で解説している。

筆者の説く客業生産の思考は、アダム・スミスの経済原論に沿ったものであると確信できる。当時の重商主義と同様の誤りを工業生産思考(大量生産病)の生産重視論が犯しており、それがなお廃れていない現状だと言えるだろう。

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